□状態:NGC-MS61(UNC-/未使用-)
このコインは1789年、ブラジルのリオデジャネイロ(ミントマークR)で作られた6400レイス(KM-218.1)です。重さは14.3グラム、直径は32ミリほどですから、当時の中型のコインに属します。
肖像はポルトガルの女王マリア1世(在位1777-1816年)です。マリア1世は在位中に執務不能状態になったため、1792年以降は三男のホアンが摂政となりました。本貨はその3年前に発行されたコインです。
マリア1世が単独で描かれた6400レイスは大きく分けて2銘柄あります。一つ目は本銘柄で1786年から1789年まで発行され、二つ目は1789年から1805年まで発行されています。デザインも少し違っており、前者(本貨KM-218.1)はマリア1世の顔が少し大きく髪飾りはシンプルですが、後者(KM-226.1)はマリア1世の顔が少し小さく描かれており髪飾りは宝石があしらわれ豪華です。毎年の発行枚数に大差はありませんが、発行期間が短かったぶんKM-218.1のほうが市場への出現頻度は低いです、カタログ価格をそのあたりを反映しており、
本貨KM-218.1⇒MS60で2,000ドル
KM-226.1⇒MS60で1,650ドル
と、少し前者のほうが値は張ります。
注)Standard Catalog of World Coins 7th Editionより
さてこのコインについてです。
この時代の金貨を買い付ける際、店主はできるだけ輝きがきれいなものを選ぶようにしていますが、本貨も素晴らしい輝きです。光沢感がわかるように角度を変えて撮影しましたが、これでも本貨の輝きを伝えるには十分ではありません。オモテ/ウラともスレやキズはほとんどありませんし、この銘柄にありがちなアジャストメントマークもありません。摩耗も少なくNGC社の評価MS61はかなりのアンダーグレード(評価不足)だと思います。
なお本貨1789年銘RミントはNGC社によって22枚が鑑定されていますが、内訳は以下の通りです。
MS64:1枚
MS63:3枚
MS62:2枚
MS61:4枚 ←ココです
AU58:4枚
AU55:4枚
AU53以下:4枚(うち2枚は数字なしのDetails鑑定です)
ブラジルの金貨は割安感が強かったのですが、徐々にではありますがここ数年で上がりしてきました。本貨は状態が良いので期待できると思います。
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■サイズ:直径32ミリ、重さ約14.3グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGCの鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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