□状態:金貨/PCGS-MS63(UNC/未流通)/銀貨/NGC-MS65(FDC/完全未流通)
このセットはムガール帝国時代に発行された、金貨(モハール)と銀貨(ルピー)です。
----------【モハール金貨について】----------
ムガール帝国のシャー・アラム1世(在位1707〜1712年)統治下の、ブルハンプールで造られたモハール金貨(KM-356.3)です。ムガール帝国はアウランゼーブ(在位1658〜1707年)の死後から瓦解が始まりてん弱体化してゆきますが、本貨はアウランゼーブを継いだシャー・アラム1世(バハドゥール・シャー1世とも呼ばれています)時代の1708年(ヒジュラ歴1120年=ラベル表記)に発行された金貨です。図柄は歴代王のコインを踏襲し、オモテには2行詩(「神の恩寵によってこの金貨をつくった」)、ウラには王の名前(「バハドゥール・シャー、時代の主」とペルシア語で書かれているそうです。
若干の流通痕は見られますが、オモテ/ウラとも状態はいいですし、輝きも十分残っています、PCGS社の鑑定MS63は妥当だと思います。
なおPCGS社によってこの銘柄(1708年銘)は6枚が鑑定されていますが、内訳は以下の通りです。
MS64:1枚
MS63:5枚
PCGS社の鑑定数は少なくあまり参考になりません。NGC社のほうは本年銘を14枚鑑定しており、こちらのほうが参考になるかもしれません。内訳は以下の通りです。
MS65:2枚
MS64:4枚
MS63:5枚
MS62:2枚
MS61以下:1枚(1枚の数字なしDetails評価含む)
またシャー・アラム1世のモハールは、ヒジュラ歴1119年から1123年まで発行されていますが、すべての年銘の中でもMS63は真ん中あたりの状態です。
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-356.3/1120年銘)の価格ガイダンスはXF40で1200ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
----------【ルピー銀貨について】----------
このコインはムガール帝国の第4代皇帝ジャハンギール時代(西暦1605-1627年)に、インド西岸のスーラト(Surat)で発行された銀貨です。発行年は1620年(ヒジュラ歴1030年/KM-148.1)です。NGC社は本年銘を7枚鑑定していますが、内訳はMS66が1枚、MS65が本貨を含み4枚、MS64以下が2枚です。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。なお金貨モハールも最近は人気が高まっており、本銘柄のMS63クラスが2800ドルほどで落札されるようになってきました、総支払額ベースでは56万円ほどです。
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■サイズ:モハール/直径21ミリ、重さ約10.7グラム
ルピー/直径19ミリ、重さ約11.4グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社/PCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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