□状態：NGC-MS63（UNC/未使用）
この金貨は1794年〜1827年に、インドの藩王国（India Princely State）と呼ばれた藩国のうち、グワーリアル（Gwalior）で発行されたモハールです。インドは16世紀の初頭に成立したムガール帝国によって長らく統治されてきましたが、そのムガール帝国も1700年代に急速に弱体化しました。同帝国の弱体化にともなって独立状態になった地方政権は藩王国とよばれ、そのうちの有力な藩国の一つがグワーリアルです。
本貨は、グワーリアルのダラウト・ラーオ・シンディア（Daulat Rao Sindhia：在位1794-1827年）時代に発行されたモハールです。この時代すでにムガール帝国は衰微しており、逆に藩王国グワーリアルがムガール帝国を保護する状態にありました。本貨はムガール帝国のコインではありませんが、ムガール帝国の権威を尊重し、このようにサイズ・重さにくわえ描かれた銘文の点で、ムガールの様式を踏襲しています。
さてこのコインについてです。
オモテ／ウラとも状態はよく、ほとんど摩耗は見られません。ご覧のように目立ったキズやスレ、ふちのアタリなどもなく、NGC社の鑑定MS63は妥当だと思います。輝きも十分に残っていてこの銘柄にしては高状態です。
NGC社は本銘柄（Fr-1122）を4枚鑑定していますが、内訳はMS65/1枚、MS63/2枚（本貨を含む）、MS62/1枚です。
私たち日本人からみれば刻印されている文字も分かりませんし、歴史にもさほどなじみはありません。でもインドの人たちには別の景色が見えているのではないでしょうか。近年アジアのコインは全般的に値が上がってきましたが、なかでも「ときいろ」はインドの金貨に注目しています。人口増と富裕化が同時に進みつつあるインドは、中国に続いて有望なコイン市場に成長すると店主は思います。
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■サイズ：直径21ミリ、重さ約10.5グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGCの鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて：本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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