□状態：NGC-MS64（UNC+/未使用+）
このコインは南インドの藩王国、マイソールで1811年から1830年に発行された1パゴダ金貨です。このコインが発行されたのは、マイソール藩国のクリシュナラージャー・ウォーデーヤール3世（在位1799-1868年/Krishnaraja Wadiyar �掘砲療�治下です。同藩王は伝統的な南インド様式に従って、1パゴダ（本貨）、1/2パゴダ、ファナムの3種の金貨を新たに発行しています。
オモテ面はヒンドゥー教のシヴァ（Siva/向かって左側）神と、シヴァの妃神であるパラヴァティ(Paravati/同右側)神の座像です。よく見るとシヴァは胡坐（あぐら）をかいており、寄り添うパラヴァティはシヴァの膝に腰かけています。シヴァが腰回りに金の腰巻をかけている様子もよくみえますし、右手に持っている三叉の戟（さんさのげき）もハッキリとみえます。ウラはナーガリー文字で「Sri Krishnaraja」と王様の名前が刻印されているそうです。
この銘柄はセンターがずれ偏って刻印されているものが多いですが、ご覧のように本貨はなかほどにシヴァとパラヴァティが打たれており、パラヴァティがシヴァの膝に腰かけている様子がよくわかります。直径1センチほどの小さなコインではありますが、その小さな世界のなかには驚くほど細かい意匠が施されていますので、ぜひルーペで覗いてみてください。またご覧のようにウラ／オモテとも状態が良く、ほとんど摩耗がありませんし、輝きも素晴らしくまるで打たれたばかりのコインのようです。打刻もハッキリとしておりNGC社の評価MS64以上に良いコインです。
「ときいろ」では開店当初からパゴダ金貨を積極的に紹介してきましたが、市場でパゴダ金貨の知名度が徐々に高まりつつあり入手価格も上がってきました。直径わずか1センチほどの小さな金貨ですが、その小さいコインのなかに面白い絵柄が刻印され、趣味の収集品としても、投資の対象としても面白いコインだと思います。
なお今月（2023年６月）に開かれた泰星コインオークションで、本貨と同銘柄、同状態（NGC-MS64）が出品されましたが、手数料込み22万円強で落札されています。インドは経済的な発展と富裕層の拡大が同時に進むと期待でき、インドのコインは今後有望だと店主は思います。
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■サイズ：直径10.5ミリ、重さ3.45グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて：本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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