状態:NGC-XF Details/Cleaned(XF/極美状態)
このコインはアンナン(現在のヴェトナム)の明命帝(在位1820〜1841年)時代に造られた中型の3銭金貨(KM-229)です。なおこの銘柄は明命帝の14年(1833年)から16年(1835)の3年間発行されていますが、クラウスのカタログでは年号ごとに異なったコードがふられており評価額もちがいます、以下ご参照ください。
・明命14(1833年)/KM226:5,150ドル(VF20の評価)
・明命15(1834年)/KM227:5,150ドル(同上)
・明命16(1835年)/KM229:6,000ドル(同上) ⇒本貨
本貨はオモテ面の龍の足下刻印されているように16年の発行です。上記のようにクラウス社では本年号(明命16年銘)がやや高く評価されています。
アンナンはフランスの植民地になっていたこともあり、アジアとしては珍しく1800年代初頭から西洋基準の大型金貨・銀貨を造っていました。但し、このコインは庶民が一般に使用したものではなく、贈呈などの用途でごく僅かに造られたものです。しかも第二次世界大戦終結以降、フランスが撤退する折にその大半が持ち出されたうえ溶解されたと考えられ、現在ほとんど残っておりません。
わずかに残されたコインも大半は首からかけるため上下に穴があいています。穴あけを免れたとしても多くは磨きや洗浄痕があって、鑑定会社のケースにおさまり且つ数字が付くものはとても希少です。
なおこの銘柄はたまにオークション市場に出てきますが、NGC社の鑑定実績を見ると鑑定数は12枚にすぎず、しかも全て数字なしDetails鑑定です。内訳はUNC Detailsが9枚、AU Detailsが1枚、XF Detailsが本貨含め2枚です。
さてこのコインについてです。
オモテは皇帝(もしくは王)の象徴である龍が描かれており、4時の位置、龍の足下部分に「十六」と年号が打たれています。ウラ面の中央には太陽が描かれており、その周辺に当時のアンナン皇帝にちなんだ明命通宝の文字が打たれています。
本貨はNGC社によってXF Details/Cleanedと鑑定されているように、「洗浄痕あり」で数字はついていませんが、この銘柄に関しては数字付きの鑑定を受けているものがなく、「数字なし」が標準的な評価です。それなりに流通していたようで龍のウロコや顔など摩耗もある程度進んでいますが、その一方で写真のようにオモテ/ウラとも全体的にうっすらと金サビが乗っていて良い雰囲気が出ています。おそらく古い時代に全体を布などで軽く拭いたのだと思いますが、その後の年月の経過とともに自然に金サビが生じたのでしょう、この銘柄は露骨に加工されて白っぽく変色してしまった個体や大きなダメージを受けた個体をよく見ますが、本貨はその中ではよい雰囲気をとどめたコインです。
アンナンはアジアでは珍しく、すでに1800年代の初頭からこのような世界基準の大型銀貨が発行されました。近年の経済成長にともなって、1800年代終盤から1900年代前半に造られたアジア諸国のコインに見直し買いが入りつつあります。
この時代のアンナンの銀貨は足元でおちついていますが、金貨のほうは相変わらずの人気で値を上げています、先日(2026年7月18〜19日)に開かれたオークションワールド第45回で本貨と同銘柄の明命15年(KM-227)/「NGC-UNC Details/オモテ面Damage」が出品され、オークション会社の手数料込み約166万円で落札されています。アンナンの金貨は評価を高めてゆくと店主は思います。
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■サイズ:直径約28ミリ、重さ約13.2グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定済みケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
※30万円以上の高額商品は、ゆうパック「セキュリティ」にてお送りいたします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
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