状態:NGC-MS62(UNC−/未流通−)
ナポレオン3世時代の1855年に発行された100フラン金貨です。
ナポレオン100フランは前期(1855〜1860年)の無冠時代と、後期(1861〜1870年)の有冠時代に分かれます。このコインはナポレオンが月桂冠をかぶっていない無冠時代のものです。
発行枚数は合わせて約45万枚、そのうち前期(無冠)が約35万枚で、後期(有冠)が約10万枚です。さらに前期、後期ともパリの鋳造所で造られたタイプとストラスブールで造られたものがあり、それぞれ以下の通りの枚数が発行されました。
■前期(無冠)
パリ鋳:約33万枚 ←コレです
ストラスブール鋳:約2万枚
■後期(有冠)
パリ鋳:約7万枚
ストラスブール鋳:約2.6万枚
なお鋳造所は裏面に書かれた年号の左のイニシャルで判別し、Aはパリ、BBがストラスブールです。このコインは写真7のように年号1855の右側にAと書かれており、これによってパリの造幣所で造られたコインだとわかります。
このコインは前期タイプで鋳造所はパリですから、すべての年号あわせ約33万枚造られています。さらにこのタイプの年号別の発行枚数をみると以下のようになっています。
1855年:51,000枚 ←ココです
1856年:57,000枚
1857年:103,000枚
1858年:92,000枚
1859年:22,000枚
本貨は1855年ですから発行枚数は51,000枚です。前期(無冠)は後期(有冠)に比べてたくさん発行されており、本貨1855年銘も5.1万枚発行されています。
以下はNGC社による鑑定数の分布ですが、これを見ると「前期/無冠」の1856Aと1859Aは、むしろ「後期/有冠」より鑑定数が少ないことがわかります。本貨1855年銘は307枚とやや多いですが、それでも有冠に比べて極端に多いわけではありません、発行年が10年ほど古いことが影響しているかもしれません。
▪前期/無冠
1855A:307枚 ←コレです
1856A:157枚
1857A:581枚
1858A:575枚
1859A:142枚
▪後期/有冠
1862A:204枚
1864A:149枚
1865A:184枚
1866A:172枚
1867A:94枚
1868A:232枚
1869A:472枚
注)Aはパリ鋳で上記はパリ鋳のみの数です。
さてこのコインについてです。
この銘柄は特にナポレオンの顔の隆起した部分、たとえばホホやマユのあたりが擦れて黒っぽくなっているものや、摩耗が進んでしまったものが多いのですが、ご覧のように本貨にはほとんどそれが見えません。オモテ/ウラともフィールド部分は艶消し状の落ち着いた輝きで、発行から170年以上を経た風合いを感じさせるコインです。スレ/キズ/摩耗も僅かで大変良いコインです。、
なおNGC社はこの銘柄(1855年A)を307枚鑑定しており内訳は以下の通りです。
MS64:1枚
MS63:19枚
MS62:24枚 ←ココです(上位15%以内)
MS61:26枚
MS60:6枚
AU58:63枚
AU55:48枚
AU55以下:120枚 (なおDetail鑑定74枚を含みます)
ナポレオン100フランはここ3年ほどでずいぶん値上がりしましたが、隣国イギリスで同時代に発行された5ポンドに比べると、まだ評価不足だと思います。ほぼ同時代にイギリスで発行された5ポンド(1887年発行ジュビリーヘッド:発行枚数5.4万枚)の相場は、MS62なら130万円ほどになります。このあたりが本年銘(発行数5.1万枚)の比較対象になるでしょう。
なお先日(2026年4月19日)に開催されたオークションワールド第44回で、本貨と同銘柄、同年号、同鑑定(NGC-MS62/PCGS-MS62)が出品され、それぞれ総支払額ベース91.5万円/93.8万円で落札されています。
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■サイズ:直径約35ミリ、重さ約32.3グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定済みケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
※30万円以上の高額商品は、ゆうパック「セキュリティ」にてお送りいたします。
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