状態:NGC-MS61(UNC/未流通)
このコインはチェコスロバキア共和国で1923年に発行された1ダカット金貨です。チェコスロバキアの歴史は複雑で、第一次世界大戦後の1918年に、オーストリアの一部チェコとハンガリーの一部スロバキアが統一されて建国されました。その後ほどなくナチスドイツの侵入を受け1938年に解体されてしまいます。
このような背景があり、同国のコインの歴史は短く銘柄も数えるほどしかありません。特に金貨は少なく、有名なバンセラセスの10ダカット、同5ダカット、2ダカット、そして本銘柄1ダカット(KM-8)しかありません。本銘柄は1923年から1939年まで発行されていますが、年ごとの発行数にはばらつきがあります。希少な年号は1937年(324枚)、1938年(56枚)、1939年(276枚)ですが、これらは滅多に市場に出てきません。それ以外の年号は10,000枚から65,000枚ほど発行されており、本貨1923年は61,861枚発行され並み年号です。
なおNGC社による1923年銘の鑑定実績は以下の通りです。
MS68:4枚
MS67:22枚
MS66:98枚
MS65:115枚
MS64:135枚
MS63:86枚
MS62:34枚
MS61:12枚 ←ココです
MS60以下:10枚(7枚の数字なしDetail鑑定含む)
さてこのコインについてです。
なにぶん上記のような短命国家でしたし貿易用に発行されたものですから、おそらくこの銘柄の多くは発行されたまま退蔵されたのではないでしょうか。NGC社による本貨の評価はMS61ですが、店主はかなり厳しい鑑定だと思います、オモテ面に描かれたバンセラセスの顔や鎧の高い部分にわずかな摩耗が見られますが、キズやヘアライン、スレなど欠点はなく良い状態です。
直径2センチほど、重さも3.5グラムほどのちっちゃい金貨ではありますが、10ダカット/5ダカット/2ダカットと同様、この銘柄も最近人気が高まっており値も上げています。ホンの数年前までなら地金価格程度で買えたのですが、足元では20万円以下で買えなくなりました。オモテはチェコの英雄バンセラセス、ウラに描かれているのは同国の紋章です、アルフォンス・ミュシャを生んだチェコらしくデザインが綺麗なコインです。
なおこの銘柄(1923〜1936年銘)のカタログ価格(フリードバーグ第10版)はUNCクラスが3000ドル、Ch UNCクラスが4,500ドルとなっています。
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■サイズ:直径20ミリ、重さ3.49グラム(金の品位98.6%)
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
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