状態:NGC-AU53(EF−/極美−)
中央アメリカで1836年に発行された大型の8レアル銀貨です。中央アメリカ連邦共和国は1823年から1839年まで、いまのグアテマラを中心とした地域にあった短命の国です。1839年の連邦共和国崩壊後もこの銘柄は発行され続け1847年まで続きました。
この地域は1820年代初頭までスペインの植民下にあったため、コインにはスペインの王様の肖像が描かれていましたが、中央アメリカ成立以降は、このコインのようにデザインが一新されました。オモテ面は「太陽の顔=サン・フェース」が山脈から顔を出すデザインで、人気があるコインです。
クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 6th Edition)によりますと、本銘柄1836年(コインタイプ)の価格ガイダンスはMS60で1500ドルです。
さてこのコインについてです。
オモテ/ウラとも全体的に輝きが綺麗なコインです、トーンは乗っておらず全体的に暗めの銀色(イルカ色)で、ウラ/オモテとも光沢が残っています。この銘柄は打刻が弱いものが多く、特にウラに描かれた樹の葉っぱが不明瞭なものが多いのですが、本貨はしっかりと打刻されています。サンフェースと山脈もほとんど摩耗はありません。あえて欠点を挙げれば、オモテ太陽光線の中ほどあたりに横に線上のキズ(2番目の写真がわかりやすいです)がついているところ、二つ目はウラの12時のフチあたりにある軽いアタリ(10番目の拡大写真ご参照)です。あとコインとは関係ありませんが、NGC社のケースのウラ面のホログラクが擦れて少し剥げているのでその点もご確認ください、7番目の写真です。この銘柄は欠点があるものが多く、左記の点を加味してもかなりの高状態です。
NGC社の本貨(1836年鋳)の鑑定総数は83枚ありますが、分布は以下の通りです。
MS62:3枚
MS61:7枚
MS60:1枚
AU58:13枚
AU55:9枚
AU53:4枚 ←ココです
AU50:4枚
XF45:10枚
XF40以下:4枚
AU53以下:28枚(22枚のDetails鑑定含む)
ご覧のようにこの銘柄は状態の良い個体が少なく、本貨AU53は1836年銘の真ん中より少し上の評価です。
なおこの銘柄の発行枚数は不明ですが、当時のこの地域の経済規模、あるいはNGCやPCGSによる鑑定数から考えて、決して多くは造られていないと思います。デザインも面白く今後人気が出るコインだと店主は思います。
★最寄りの郵便局に「局留め」を希望される場合は、ご注文画面の「お届け先の入力」欄に、希望される「郵便局名」と「郵便局の住所」をご入力ください。郵便局で受け取る際は、荷物の追跡番号と、ご本人だと証明できるもの(住所などが記載されているもの)が必要になります。
■サイズ:直径39ミリ、重さ27.1グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
【お願い】
掲載している文章(商品説明)や写真の、コピー・転用・流用は固くお断りします。