状態:NGC‐Ch AU Strike4/5,Surface4/5 (AU/準未流通)
このコインはローマ皇帝テオドシウス1世時代のAD383から388年にかけ、コンスタンティノープルで造られたソリダスと呼ばれる金貨です。ローマ帝国はテオドシウス1世の死後、西暦395年をもって東西に分裂したとされており、同皇帝はローマ帝国最後の皇帝といってよいでしょう。
本コインのオモテは皇帝テオドシウス1世で、頭には花飾りがあしらわれた王冠をかむっています。ウラはテオドシウスの立像で、皇帝は左足で征服した地域の捕虜を踏み、左手に勝利の女神ニケを乗せています。オモテのフチの部分、9時の位置から3時にかけTHEODO-SIVS(テオドシウス)と皇帝の名前が、ウラの7時から2時にかけてはVICTORY(勝利)と書かれています。
NGC社の鑑定は、上記のようにCh AU Strike:4,Surface4/5となっていますが、改めてここで古代コインに関するNGC社の鑑定基準を説明させていただきます。
まずCh AUの意味ですが、これはAlmost Uncirculated(準未流通状態)の半分上程度のニュアンスです。NGC社による古代コインの鑑定は、このアルファベットで摩耗の状態を表現すると同時に、「打刻の良し悪し」、「表面のキズやスレなどの有無」をそれぞれ5段階で評価します。Strike は「打刻の良し悪し」で、ご覧のようにこのコインは5段階評価で2番目です。Surfaceは「表面の状態」ですが、これも上から2番目の4と評価されています。なおしばしばNGC社はそのあとにclipped(削り痕アリ)、ex Jewelly(宝飾品としての加工痕アリ)、blused(ブラシ等で磨かれた痕跡アリ)などのコメントを付け加えます、これらはマイナス評価ではありますが、古代のコインの多くは何らかの欠点があるものです。でも本貨にはそのようなネガティブなコメントはありません。
このコインはご覧のようにかなりの高状態です。オモテのテオドシウスの右肩部分が少し摩耗していますが、髪の毛や花飾り、顔などはきれいに残っています。
ウラはさらによく、テオドシウスの小さな顔が綺麗に残っています。スカートが少し摩耗していますが、そのほかは細部までしっかりと残っていますし周囲の文字もハッキリと読むことができます。削り痕や磨き痕はもちろんキズやスレも見当たりません、また輝きも素晴らしく1600年も前に造られたとは思えません。
ギリシャ・ローマの金貨と同様、この時代のソリダスの相場も上昇傾向にあります。なお今年1月(2025年1月)に開かれた国内オークション(オークションワールド39回)で、テオドシウス帝の次帝ホノリウスのソリダス金貨(NGC-AU Strike5/5 Surface 4/5)が出品され、手数料込み約40万円で落札されています、ホノリウスのソリダスのカタログ評価は本銘柄より少し低評価です。
なお本貨はNGC-Ch AUではありますが、NGCの評価はややオーバーグレード(評価が高すぎ)と考え少し値を安く致しました。
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■サイズ:直径20ミリ、重さ約4.45グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
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