状態:NGC-MS66(FDC/完全未流通)
この金貨はムガール帝国の衰退期アクバル2世(在位1806年〜1837年)時代に、南インドのマドラス保護領で発行された小型の金貨です。発行は1808〜1815年ですが年号は打たれていません。当時のムガール帝国は弱体化が進んでおり、このコインが発行された時点で、すでにマドラス地方はイギリス東インド会社の統治下(=「マドラス保護領」=Madras Presidency)にありました。貨幣の発行もイギリス東インド会社が独自で行ったものです。
オモテには英語とペルシャ語で2パゴダと額面が打たれており、ウラには土着のタミル語・テグル語で額面が打たれています。オモテには寺院のゴープラム(塔門)が、ウラにはヒンドゥーのビシュヌ神が描かれています。この時代のインドコインはイスラムの影響を強く受けており、図柄が入ったコインは多くありません、その点でこの銘柄は図柄が面白く人気が高い銘柄です。なおNGC社は本貨のオモテ/ウラを逆にしてケースに入っています、一般的には「塔門」側をオモテとすることが多いようです。
この銘柄にはオモテに描かれた☆の数が18コ(KM-358)と14コ(KM-357)がありますが、本貨はKM358(星が18コ)のほうです。カタログ評価(クラウスの最新カタログ評価)では両者の価格差はなく、XF40が2,800ドル、それ以上の評価は未記載です。同じデザインで1パゴダも発行されていますが、本貨は2パゴダのほうで値が張ります。
さてこのコインについてです。
ご覧のようにオモテ/ウラとも使用による摩耗がほとんど見られず素晴らしい状態です。この銘柄はウラのビシュヌ神のデザインが細かく、多くの個体は不明瞭ですが、ご覧のように本貨は明瞭に打たれています。この銘柄はMS357/358合わせて100万枚ほど発行されていますが、おそらく本貨は初期の打刻でセミ・プルーフライクの輝きです、特にオモテ面(「塔門」)の輝きは素晴らしくプルーフライクと言っていいと思います。店主はこの銘柄をいく枚か見てきましたが、そのなかで本貨は最高の状態です。
本銘柄は残存数自体が少なくNGC社の鑑定数もわずか51枚しかありません。内訳は以下ご参照ください。
MS67:1枚
MS66:5枚 ←ココです(準最高鑑定)
MS65+:1枚
MS65:11枚
MS64:8枚
MS63:8枚
MS62:5枚
MS61以下:12枚(4枚の数字なしDetail鑑定含む)
なおPCGS社は本銘柄を8枚鑑定しており最高グレードはPCGS-MS65+です。
アジアのコインは今後値上がりしていくと思いますが、なかでもインドのコインは最有力だと店主は思います。経済成長と貧富の格差が同時に進むインドでは、実物資産の一つとしてコインへの投資が進むと考えています。本貨は直径2センチほどの小型の金貨ですが、状態も素晴らしく残存数も少ないです、値は張りますがその価値があるコインです。
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■サイズ:直径21ミリ、重さ5.97グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
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