状態:NGC-MS64+(UNC+/未流通+)
このコインは明治40年に発行された「明治新10円金貨」です。明治新政府は明治3年以降に20円、10円、5円、2円、1円、以上5種の金貨(「明治旧金貨」)を発行しましたが、明治30年に全面改訂し、20円、10円、5円、以上3種の金貨(「明治新金貨」)を発行しました。
明治も半ばに入るとインフレが進行し金貨のサイズは半分になります。その結果、新20円金貨が旧10円と同じ重さで16.67グラムになり、新10円金貨も旧5円金貨と同じ8.33グラムになりました。一方で経済規模の拡大や日清戦争の賠償金収入もあり、金貨の発行数は格段に増えます。例えば旧20円金貨は4.6万枚ほどしか発行されていませんが、新20円のほうは、一部の特年を除き毎年100万枚以上発行されています。この新10円金貨も数多く発行されており、全年号あわせて2000万枚以上も発行されています。ただしこの新10円には発行数の少ない年号(いわゆる「特年号」)があります、最も少ないのは明治43年の8,932枚、続いて少ないのが本貨(明治40年)の約17.7万枚です。一方で明治30年や同31年などは200万枚から300万枚ほども発行されていますので、本年号の少なさがわかります。
NGC社の鑑定数をみても本年銘(明治40年銘)は少なく25枚しか鑑定されていません。内訳は以下ご参照ください。
MS65:3枚
MS64+:1枚 ←ココです(準最高鑑定)
MS64:7枚
MS63:7枚
MS62:1枚
AU58:3枚
AU53:1枚
Detail評価:2枚
さてこのコインについてです。
ご覧のようにウラ/オモテともオリジナルの輝きをとどめておりきれいなコインです。特にオモテ(NGC社のケースでは、こちらがウラ扱いになっていますが)面はバッグマークやスレ、キズなども少なく摩耗もほとんどありません。ウラ(真ん中に「十円}と書かれている面)は中央のフィールド部分に細かいバッグマークが見えますが、摩耗、スレなどはほとんどなくきれいな状態です。
バッグマーク:コインが完成したあとにいれる、輸送用の袋の中でコイン同士ぶつかってできるキズで、大きな欠点ではありませんが無いに越したことはありません。
明治の新金貨は旧金貨に比べてデザイン的に面白くはないのですが、新10円金貨の特年号は発行枚数が少なく希少性があります。並年号ならMS64からMS65程度でも20〜25万円ほどで入手可能ですが、本貨は希少年号の準最高鑑定ですので将来性があると思います。
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■サイズ:直径21ミリ、重さ約8.33グラム(金純度90%)
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
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