状態:PCGS-AU58(極美状態+/EF+)
1604年にオーストリアのハル(Hall)で発行された初期の2ターレル(KM-57.1/Dav-3004)です。なおルドルフ2世の2ターレルは2銘柄発行されていますが、いずれも単年発行(うち1銘柄は本銘柄の1604年、もう1銘柄は1607年銘=KM83)です。いずれも残存数が少なく、2ターレルのなかでもまずまずの希少銘柄です。
オモテ面には神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(在位1576年-1612年)が描かれており、ウラはハプスブルグ家の家紋に加えハンガリー、ボヘミア、ウィーン、ハルなどルドルフ2世が統治した諸国家および諸都市の紋章が刻まれています。
クラウスのカタログ(Standard Catalog of World Coins 7th Edition)によりますと、本貨(KM-57.1)の価格ガイダンスはEF40クラスが1650ドルで、それ以上の表記はありません。なお本貨の発行枚数は不明ですが、他の同時代に発行された2ターレルの発行枚数から考えて、おそらく数千枚ではないでしょうか。同時代の1ターレルの発行枚数は各年概ね10万枚以上ありますので、この2ターレルの稀少さがわかります。市場への出現頻度は1ターレル100枚に対して2ターレルは1枚程度しかありません。
さてこのコインについてです。
拡大写真のように全体的にコンディションは良く、オモテに描かれた肖像の出っ張った部分(着衣や髪の毛)にさほどの摩耗は見られません。ウラ面の細かい紋章などはやや摩耗していますが、AU58にしては状態が良いほうです。色合いはオモテ/ウラとも銀貨本来の明るい色合いでトーンは見られません。なお本貨は2ターレルですので2倍ほどの厚さで作られています(5番目の写真でご確認ください)。
直径も45ミリほどあり、2ターレルならではの重厚なコインです。なおこの銘柄自体さほど多く鑑定されているわけではなく、PCGS社の鑑定数は本貨含め6枚(数字なしDetail鑑定を除く)にすぎません、内訳は以下ご参照ください。
MS64:1枚
AU58:4枚 ←ココです(PCGS社の準最高鑑定)
XF40:1枚
なおNGC社のほうは本年銘(単年発行ですから1604年銘しかありませんが)を101枚鑑定していますが、うち72枚は数字なしDetail鑑定です。このあたりを見ると本銘柄の数字付鑑定コインの希少性がわかります。なお本貨AU58は上位17枚に入ります。
店主はここ数年、この時代のターレルの割安感を指摘してきましたが、ようやく最近になって少し見直されてきた感があります。
なお本貨はNGC社の大型ケース(通称「コゲタ」)に入っていますので、その点ご注意ください、ケースのサイズは135ミリ×99ミリです。
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■サイズ:直径45ミリ、重さ約57.2グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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