状態:NGC-MS64(UNC+/未流通+)
この金貨はムガール帝国のシャー・アラム2世(在位1759〜1806年)統治下の藩国、ジャイプールで造られたモハール金貨(KM-55)です。ムガール帝国はアウランゼーブ(在位1658〜1707年)の死後から瓦解が始まり弱体化してゆきますが、本貨は衰退が進んだ17代皇帝シャー・アラム2世時代の1785年(ヒジュラ歴1200年)に発行された金貨です。なおNGC社のラベルでは1863年になっていますがこれは誤表記です。図柄は歴代王のコインを踏襲し、オモテには2行詩(「神の恩寵によってこの金貨をつくった」)、ウラには王の名前(「シャー・アラム時代の主」とペルシア語で書かれているそうです。
さてこのコインについてです。
ご覧のようにオモテ/ウラともほぼ完全な状態をとどめており、摩耗やキズはほとんど見えません。打刻もシャープで美しく金色に輝いていており、この時代のモハールではかなり良い状態だと思います。
なおNGC社のサイトをみると、本銘柄の鑑定分布は残念ながら現在Not Availablleになっており、総鑑定数、鑑定分布とも閲覧できません。でも店主の記憶では本銘柄の総鑑定数は少なく、MS64も上位鑑定だと思います。
なおStandard Catalog of World Coins 7th editionによると、この銘柄(KM-55/1128年銘)の価格ガイダンスはXF40で1200ドルとなっていますが、それを超える状態の記載はありません。
ここ数年インドのコインの価格上昇が顕著です。この銘柄はペルシア文字で書かれており、紋様も私たち日本人にはなじみがないデザインですが、ムガールのモハールは徐々に入手が難しくなっています。本貨は状態もよく、インドの富裕化に伴って値を上げてゆくコインだと店主は思います。
★最寄りの郵便局に「局留め」を希望される場合は、ご注文画面の「お届け先の入力」欄に、希望される「郵便局名」と「郵便局の住所」をご入力ください。郵便局で受け取る際は、荷物の追跡番号と、ご本人だと証明できるもの(住所などが記載されているもの)が必要になります。
■サイズ:直径19〜20ミリ、重さ約10.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
【お願い】
掲載している文章(商品説明)や写真の、コピー・転用・流用は固くお断りします。