状態：NGC-Ch VF Strike5／5、Surface4／5 Fine Style（VF＋）
肖像面に描かれているのは帝政ローマ14代目の皇帝ハドリアヌスで、いわゆる「五賢帝」の三番目です。肖像面にはHADRIANVS AVGと、皇帝の名前がラテン語で打たれています。ウラ面にはCOS�靴塙鎔�されていますが、これは「コンスル3回就任」という意味でハドリアヌスへの賛辞です。ハドリアヌスのアウレウスは五賢帝の中でも人気があり高値を付けます。
さてこのコインについてです。
NGC社の評価はCh VF／Fine Styleとなっており、ハドリアヌスのアウレウスの中では状態は良いほうです。なおChはChoiceの略で、VFの半分上といったニュアンスです。また続くFine Styleはコインのバランスの良さに対して与えられるプラスの評価で、このコインもウラ／オモテともほぼ中央にバランスよく刻印が打たれています。
初期のアウレウスは立体的に造られているだけに、特に皇帝の顔や髪など、出っ張った部分の摩耗が進んで表情が読み取れないことが多いのですが、ご覧のように本貨はハドリアヌスの威厳がある表情がしっかりと残っています。
ウラ面に描かれているのは狼で、その腹の下で孤児の兄弟（ロムルスとレムス）が狼の乳を飲んでいます、この構図はローマ建国の神話をモチーフにしたもので、のちに青年になったこの兄弟は、裏切り者の叔父を倒してローマを建国しました。ハドリアヌスのアウレウスの中ではややレアな銘柄です。
この時代のコインは欠点があるものが多く、多くのコインはNGC社のケースに入れるとEdge mark(フチのあたり)、Blushed(汚れ落としの痕跡)、Removed from jewelry(ネックレスへの加工痕あり)などネガティブなコメントが付くことが多いのですが、ご覧のように本貨にはそれが見られず欠点のない良いコインです。
古代のコインもここ数年緩やかに相場が上がっていますが、これは世界的なマネーの過剰供給や信頼感の低下、ウクライナや中東、台湾などで進む地政学上のリスクを反映した現象だと思います。これからも富裕層中心に実物への資産移動は進むと店主は思います。
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■サイズ：直径19ミリ、重さ約7.02グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて：本商品は[銀行振り込み]でお受けしております。
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