状態:NGC-MS64(UNC+/未流通+)
南インドで1336年に建国したヴィジャヤナガル王国は、建国当初からこのような小型でずんぐりした独自の金貨を発行しはじめました。同時代の大半の金貨はオモテ面にヒンドゥー教の男女神(または男神)、ウラ面は王様の名前がナーガリー文字もしくはカンナダ文字で書かれています。なお通貨の単位パゴダは寺院(パゴダ)に由来するといわれています。
ヴィジャヤナガル王国は3番目の王朝(トゥルヴァ朝/1506〜70年)クシュナ・デーヴァラーヤ王時代(1509〜29年)に最盛期を迎えますが、本貨はその時代に発行された1パゴダ金貨(Fr-357)です。わずか3.4グラム、直径も12ミリほどの小型の金貨ですが、デザインはとても細密で面白いです。
オモテ面は同王国で信仰されていたヒンドゥー教の神様の座像で胡坐をかいています。神様に向かって左にはチャクラと呼ばれる輪がデザインされています。状態はご覧のようにほぼ完全な未流通ですし、ウラ/オモテともしっかりと打刻されています。この銘柄は小さなコインに打刻するため、オモテ/神様やウラの文字が切れてしまったものが多いのですが、ごらんのように本貨は両面ともしっかりと入っています。
なおNGC社は本銘柄(クシュナ・デーヴァラーヤ王)を39枚鑑定していますが、本貨のMS64は上位9枚に入ります、内訳は以下の通りです。
MS66:2枚
MS65:5枚
MS64:2枚 ←ココです(上位1/4あたり)
MS63:6枚
MS62:5枚
MS61以下:19枚(数字なしDetail鑑定7枚を含む)
ちっちゃいコインではありますが、これが当時の標準的な金貨のサイズです。また当時のインドは貨幣経済が未発達で、金貨の発行量も決して多くありませんでした。インドコインの人気化に伴って、ここのところこの銘柄も相場が上がってきました。
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■サイズ:直径約12ミリ、重さ約3.4グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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