状態:NGC-MS62(UNC/未流通)
ガンガ朝は5世紀頃から15世紀頃まで、インド東部にあったヒンドゥー教の国です。資料が少なくわかっていないことが多いのですが、本貨が(西)ガンガ朝によって発行されたのはどうやら間違いなさそうです。
このコインは無銘(文字は書かれていない)ですが、オモテは盛装したゾウが、ウラには花をモチーフにした渦巻き模様が刻印されています。ゾウさんがデザインされていることから「ガジャパディ・パゴダ(ゾウさんのパゴダ=象王印)」と呼ばれ、大変人気のあるコインです。このコインは年に1〜2枚、国内のオークションに出てきますが、本貨のようなMS鑑定の個体はめったに出てきせん。
なおNGC社の鑑定実績は以下の通りです。
MS66:2枚
MS65:9枚
MS64:26枚
MS63:39枚
MS62:49枚 ←ココです
MS61:19枚
AU58:39枚
AU55:20枚
AU53以下:86枚(数字なしDetail評価77枚を含む)
さてこのコインについてです。
はじめてご覧になる方は、いったいどこがゾウさんの顔かお分かりにならないのではないでしょうか。4番目の写真がわかりやすいかもしれません。この銘柄はゾウさんの目が切れているものが多いですが、ご覧のように本貨には切れずに入っています(コインの1時のフチ近く、ケースのツメの下にあるのが目です)。
2時から5時のあたりまで長く伸びているのがハナで、コインの真ん中には装飾された胴体があります、その胴体から下に向かって2ホンのかわいらしい脚が伸びています。2本の脚にはそれぞれ飾り物の輪っかがはめられています。
この銘柄の場合、小さなコインのなかにゾウさんをすべて入れてしまうという技術的な難しさがあり、顔から足先まで完全に入りきらない個体が多いです。でもご覧のように本貨は頭から脚さき、ハナの先まで入っており良好な打刻状態です。
象さんの顔あたりに少し使用による摩耗がありますが、ハナや脚、胴体に施された装飾の高い部分もきれいに残っており、この銘柄にしてはまずまずの状態です。
ウラ面は冒頭のように花をモチーフにした渦巻きの文様ですが、小さなコインの中に躍動感と芸術性を感じることができますし、摩耗やキズもなくきれいに打刻されています。
こうやって見ると小さなコインの中に細かく刻印されていて、なんともかわいらしいコインです。直径15ミリほどの小ブリな金貨ではありますが、本貨のように打刻が良いものは希少性が高いです。インド古来の金貨としてもっと人気が出ると店主は思います。
なお「ときいろ」では今年(2025年)、本銘柄のMS62を34.8万円で販売させていただきました。足元で少し円高が進んでいますので安くさせていただきました。
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■サイズ:直径12〜14ミリほど、重さ約3.75グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社NGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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