状態:NGC-AU58(EF+/極美品+)
このコインはスペイン植民地、ペルーのリマで1752年に発行された8エスクード金貨(KM-50)です。肖像はスペインの王様フェルディナンド6世(在位1746-1759年)です。スペインおよび同国の植民化にあった中南米諸国(メキシコ、チリ、グァテマラ、コロンビア、そしてチリ)では、フェルディナンド6世時代にいくつかの8エスクードが発行されていますが、本銘柄はペルーのみで発行されており、本国スペインでも発行されていません。他の銘柄に比べ肖像が大きく描かれているのが特徴です。
スペインおよび同国植民地では、1728年のフェリペ5世時代に初めて肖像コインが発行されていますので、この銘柄は2世代目の「肖像コイン」ということになります。フェルディナンド6世に続きカルロス3世(在位1759-1788年:フェルディナンド6世の弟)、カルロス4世(在位1788-1808年:カルロス3世の子)、フェルディナンド7世(在位1808-1833年:カルロス4世の子)と王位が継承されていきますが、時代が下るに従って、徐々に残存数が増え希少性も下がります。
本貨はスペイン初期の肖像コインとして価値があります。
上のように本銘柄はペルーのみで発行されたコインですし、発行も1751〜1753年の3年間のみです。なおNGC社は本銘柄の1752年銘を74枚鑑定していますが、本貨AU58は平均を上回るまずまずの高状態です。以下鑑定内訳をご参照ください。
MS63:1枚
MS62:7枚
MS61:5枚
MS60:0枚
AU58:19枚 ←ココです
AU55:13枚
AU53:6枚
AU50以下:23枚(19枚の数字なしDetail鑑定含む)
さてこのコインについてです。
ウラ/オモテともオリジナルの輝きを留めており、輝きがきれいなコインです、摩耗は少なく打刻も明瞭でセンターに打たれています。この銘柄はフェルディナンド6世の髪の毛が摩耗しきった個体が多いですが、ご覧のように本貨の摩耗はわずかです。
一点ご注意いただきたいのはアジャストメントマークです、アジャストメントマークは出来上がったコインの重量を調整するため、完成後のコイン表面を削ることによってできます。もちろん無いに越したことはないのですが、一般には欠点とは見られず、鑑定会社も数字付の評価を与えます。本貨の場合、オモテの肖像の髪の毛の中とウラ面のスペイン紋章のなかに軽微なアジャストメントマークがあります(4、10番目の写真でご確認ください)。
近年の金価格上昇の影響もあり、足元で中南米の大型金貨の見直し買いが進みつつあります。5年ほど前ならカルロス3世/4世あたりの8エスクードでも、AU55程度なら20万円ほどで入手できましたが、最近では40万円以下の入手は困難になりました。本銘柄はカルロス3世/4世より希少性が高く、金価格の上昇効果に加え希少価値も高まっていくと店主は思います。
なお本銘柄の直近のオークション実績を以下にあげさせてせていただきます。
・2022年5月、海外オークション NGC-AU58:約77万円
・2023年5月、海外オークション NGC-AU55:約75万円
・2023年8月、海外オークション PCGS-AU58:約87万円
・2024年3月、海外オークション NGC-MS61:約168万円
・2024年5月、海外オークション NGC-AU53:約71万円
・2024年7月、国内オークション NGC-MS61:約155万円
・2024年8月、海外オークション PCGS-AU55:約73万円
注)金額は輸入消費税込みの落札者支払価格です、なお1ドル=150円で計算しました。
なお本銘柄には約24.8グラムの金が含まれています、本日(2025年3月21日)現在の金価格(1グラム≒16,078円)で計算すると地金の価値だけで約40万円になります。
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■サイズ:直径36ミリ、重さ約27.1グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるPCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みでお受けしております。
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