状態:NGC-PF64 CAMEO(UNC+/未流通+)
このコインは1802年に、イギリス統治下のセイロン(現スリランカ)で発行された1/96リクスダラー(Rixdollar)のプルーフ貨(KM-74)です。金色に輝いていますが、銅貨に金メッキ(ギルト)されたコインですのでその点ご注意ください。この銘柄は1802年の単年発行ですが、この年にセイロンは正式にイギリスを植民地に組み入れています、本貨はその象徴として発行されたのでしょう。
同年には通常貨である銅貨に加え、本銘柄(ギルトのプルーフ貨)も発行されています。通常貨(銅貨)のほうは180万枚発行されていますがプルーフ貨は希少です。発行枚数は不明ですが、市場への出現数やNGCの鑑定数、あるいは発行の歴史的背景などから考えてかなり少ないのではないでしょうか。
1802年には本銘柄(1/96リクスダラー)に加え、2倍の額面の1/48リクスダラー、半分の1/192リクスダラーも発行されています。この3銘柄とも通常の銅貨に加えてギルトのプルーフ貨が発行されていますが、いずれもイギリスによるセイロン植民地化を記念したものだと店主は思います。
なおNGC社による鑑定実績は以下の通りです。
PF66:1枚
PF65:1枚
PF64:11枚 ←ココです
PF63:5枚
注)上はギルト貨のPF(プルーフ)とPF CAMEO(プルーフ・カメオ)の合計ですが、PF CAMEOだけを抽出すると以下の通りです。なおPF CAMEOはPF貨の中でも光の反射率が高い個体に与えられる評価です。
PF66:1枚
PF65:1枚
PF64:8枚 ←ココです
PF63:1枚
ご覧のようにプルーフ貨自体も希少ですが、プルーフのカメオはさらに少ないことが分かります、なおUltra Cameo鑑定はゼロです。
さてこのコインについてです。
プルーフ貨は表面が鏡面仕上げになっているため、ヘアラインが付きやすいです。本貨にもわずかなヘアラインが見えますが、NGC社の評価通りクモリなく素晴らしい輝きで、NGCのCAMEO鑑定は妥当だと思います。
ウラ/オモテとも素晴らしい輝きで、200年以上も前に造られたコインだとは思えません。摩耗もほとんどありませんし、スレもみられません。一点ご注意いただきたいのはウラ面「96」の間に付いた縦のキズです(なお「96」の上に描かれた横線はデザインです)、深いものではなく目立ちませんが、10番目の写真のように拡大して光の当て方を変えると見えます。そのほかの点ではほとんど欠点はありません。
近年インドのコインが人気化していますが、セイロンも銘柄が少なく面白いと思います。この銘柄も残存数が少なく期待できると思います。
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■サイズ:直径23ミリ、重さ推定約8グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
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