状態:NGC-MS60(AU/準未使用)
このコインはルーマニアの初代国王カロル1世(在位1881年-1914年)時代に発行された50レイ金貨です。ルーマニア王国の建国は1881年ですが、すでにカロル1世は1866年に「ルーマニア公国」の君主になっており、そこを起点にして40年目に発行されたのがこの金貨です。
ルーマニアは1800年代の終盤にできた新しい国なので、発行された金貨は多くはありません。1800年代に小型金貨の20レイが3種ほど発行されましたが、それ以降、40周年を記念して発行された本銘柄まで金貨の発行はありません。ご参考までに40周年記念金貨は25レイ(24,000枚発行)、50レイ(本貨、28,000枚発行)、100レイ(3,000枚発行)の3銘柄です、記念金貨だったこともあり発行枚数は少ないです。
当時のルーマニアは経済的に小国だったためでしょうか、この金貨は見栄えの立派さのわりに金の含有量は多くありません。直径は4センチほどあるのですが、薄く作られており重さは約16グラム(金の品位は90%)ですが、この銘柄もまた同時代のオーストリア4ダカットなどと同様の規格で作られています。
さてこのコインについてです。
ウラ/オモテともやや摩耗感はありますが、キズはほとんどありませんし、フチのアタリもありません、この銘柄にしてはかなりの高状態です。この銘柄は時代が新しい割に状態の良い個体が少なく、最高鑑定でもMS63止まりです、以下NGC社の分布をご参照ください。ご覧のように鑑定総数156枚のうち58枚は数字ナシのDetails鑑定ですが、これもヨーロッパの金貨にしては珍しいです。
MS63:7枚
MS62:12枚
MS61:15枚
MS60:10枚 ←ココです(上位約28%)
AU58:27枚
AU55:22枚
AU53:4枚
XF45:1枚
数字なしDetail鑑定:58枚
この銘柄は最近になってアンティーク・コイン(注)に仲間入りしたからでしょうか、ここのところ徐々に人気化してきました。最近は金価格の上昇もあり数字なしのDetail鑑定ですら2500ドル(1ドル=152円で、総支払額ベースで約50万円)ほどします。MS60は鑑定数が少なくめったに出てきませんが、1ランク上のMS61なら5000ドルほど(総支払額ベースで100万円ほど)が最近のオークション相場です。発行枚数が少なく単年度発行なので、まだ人気は高まると思います。
注)欧米のアンティークの定義は発行後100年以上とされています。
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■サイズ:直径40ミリ、重さ約16.13グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社NGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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