状態:NGC-MS61(AU+/準未流通+)
1757年にオーストリアで発行された1ダカット金貨です。肖像はフランツ1世、ウラ面にはハプスブルク家の紋章「双頭の鷲」が描かれています。フランツ1世は神聖ローマ帝国の皇帝(在位1745年から1765年)ですが、政治や外交に関してさほど関心がなく、むしろ奥さんのマリアテレジアが政治の主役でした。
この銘柄はフランツ1世が神聖ローマ皇帝に就いた1745年に始まり、病没した1765年まで発行されました。いくつかの都市で作られましたが、本貨(KM-1725.2 CA)はカールスブルグで発行されたものです、本銘柄は他にもハル(ミントマークはHA)、グラーツ(同GR)、ブレスラウ(同WI)などで発行されていますが鋳造所による価格差は見られません。なお本貨のミントマークは、ウラ面に描かかれた「双頭の鷲」の両足下に「CA」と打たれています。
さてこのコインについてです。
写真のようにオモテ/ウラとも摩耗はさほど進んでおらず、フランツ1世の髪の毛や衣装、ウラに描かれたワシの顔や羽毛、その上の王冠などもよく残っています。フィールド部分もスレやキズはほとんど見られせんし、オリジナルの輝きもほどよく残っています。一点ご注意いただきたいのは、フランツ1世の目の先かにわずかに見える細い線です、一般的にこのような線はコイン自体にできたスレやキズの場合が多いのですが、注意深くみると凹ではなく凸状になっていることがわかります(写真5ご参照)、このことからこのキズは、コインが作られたあとに付いたものではなく、刻印側にできたキズだとわかります。一般に、このように刻印側にできたキズはコインの欠点とは見られず、コインの価値を下げるものではありません。本貨もNGC社の評価MS61が妥当だと思います。
なおNGC社による1757年銘(カールスブルグ鋳)の鑑定実績は以下の通りです。
MS61:3枚 ←ココです(最高鑑定)
AU58:1枚
XF45:1枚
さらに本銘柄すべての年号を合わせてみれば、鑑定の分布は以下のようになります。
MS64:1枚
MS63:4枚
MS62:15枚
MS61:12枚 ←ココです
MS60:1枚
AU58:18枚
AU55:7枚
AU53以下:25枚(21枚の数字なしDetail鑑定を含む)
上のように83枚中、上位32枚に入ります。
ここ5年ほどでこの時代の金貨ダカットは随分と値が上がりました、大型の10ダカットや8ダカットはもちろん、本貨のような小型のダカットも順調に値を上げています。小型の金貨ではありますが有望なコインだと思います。
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■サイズ:直径22ミリ、重さ約3.5グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社NGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
■ゆうパック、もしくはクロネコヤマト便でお届けします。
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