状態:PCGS-MS64(UNC+/未流通+)
イギリス東インド会社で1835年に発行された1ルピー銀貨です。カルカッタでつくられたもので、肖像の首の部分にイニシャルFが陰刻(=文字が盛り上がる形ではなく、凹む形)で打たれています。1835年に発行されたルピーは、イギリスの王様ウィリアム4世が描かれた希少品です。ビクトリア時代のルピーは結構残っていますが、ウィリアム4世のルピーは希少品で特にMSクラスはなかなか市場に出てきません。
なおPCGS社によるこの銘柄(1835年のカルカッタ鋳)の鑑定内訳は以下の通りです。
MS64:2枚 ←ココです(最高鑑定)
MS63:1枚
MS62:3枚
MS61:2枚
AU55以下:5枚
PCGS社は上記のように鑑定数が少なくあまり参考になりません、対してNGC社は鑑定数が十分ありますので以下に掲載しておきます。なお以下の分布は本貨と同じカルカッタ鋳のIncused F(首のF文字が陰刻になっている)です。
MS64+:1枚
MS64:9枚 ←ココです(準最高鑑定)
MS63:29枚
MS62:29枚
MS61:27枚
MS60:1枚
AU58:44枚
AU55以下:128枚(87枚の数字なしDetail鑑定を含む)
上のように本貨はNGC/PCGSあわせても準最高鑑定で、これを超える個体はMS64+が一枚あるだけです。市場で探してもめったに見つけられない高状態です。
さてこのコインについてです。
このコインはオモテとウラで少し趣が異なります。オモテは銀本来の輝きを残しながら、いろあいはホンの少しゴールデンを帯びており、時代の経過を感じさせるシブいトーンが綺麗です。なおスレや変色、キズなどほとんどなくPCGS社の評価通り素晴らしい状態です。ウラは全体的にグレーを帯びていますが、光の当て方を変えるとグレー系の輝きが綺麗に出ており、スレ・キズ・変色はなくオモテ同様素晴らしい状態です。
ここ数年英領インド、および英国東インド会社金貨モハールの値上がり傾向ですが、ルピーも同様で状態の良い個体は少しずつ人気が出てきました。特にウィリアム4世のルピーは残存数が少なく、ビクトリアのルピーに比べ高値を付けます。
上の鑑定分布をご覧になってお分かりのように、この銘柄は案外と状態の良いものは残っていません。インドの経済発展への期待も高く、店主はこの時代から1900年初頭にかけてのルピーは有望だと思います、お安いうちにいかがでしょう。
なお当時のインドは経済規模が小さかったからでしょうか、本貨はルピーの最高額面ではありますが、直径3センチほど、重さ12グラム弱の中型の銀貨です。
なお「ときいろ」では昨年に本銘柄のNGC-MS62とMS63のセットを34万円で販売しております。
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■サイズ:直径30ミリ、重さ約11.66グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のPCGS社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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