状態:NGC-MS62(UNC−/未流通−)
メキシコで1870年から1905年まで発行された大型の金貨20ペソ(KM-414.6)です。重さは33.84グラムで純度は87.5%、一枚当たり約29.6グラムの金が含まれています。この銘柄は複数の鋳造所で造られましたが、本貨はメキシコシティ鋳です。ミントマークはオモテ面の3時の位置に刻印されており、本貨にはメキシコシティを表すMoMと打たれています。
お隣アメリカでも、ほぼ同時期に20ドル金貨(1850年から1904年まで)が発行されていますが、特に1900年代に入ってからは発行数が多く、毎年数百万枚単位で発行されています。当時のメキシコは経済の規模が小さく、金の保有量も少なかったのでしょう、本銘柄の発行数は毎年数万枚程度にすぎません。本年号1904年銘は最多年号ですが、それでも5.2万枚しか発行されていません、ご参考までにアメリカの20ドル金貨は同年に600万枚以上発行されています。
残存数も少なく、NGC社は1904年銘のメキシコシティミントを21枚しか鑑定していません。アメリカをみると1904年銘の20ドルは20万枚以上鑑定していますので、この銘柄の残存数の少なさがわかります。
なおNGC社の鑑定実績は以下の通りです。
MS64:2枚
MS63:4枚
MS62:5枚 ←ココです
MS61:6枚
AU58:1枚
AU55:1枚
数字なしDetails鑑定:2枚
鑑定数が少ないだけでなく、この時代の大型金貨にしては高鑑定コインが少ないことが分かります。
さてこのコインについてです。
オモテ/ウラとも摩耗は少なく、この銘柄にしてはまずまずの高状態です。オモテ面のフィールド部分にはわずかなバッグマークや小さなキズが見えますが、打刻当時の輝きは失われていません。ウラはさらに状態がよく、ヘアラインやキズはほとんど見えませんし、輝きも十分残っています。
概してこの銘柄にしては好状態です。
ここのところ中南米の大型金貨は見直し買いが進んでいます。本銘柄も発行から100年が経ち、アンティークコインとしての価値が出てきました。メキシコは1800年代の初頭にスペインからの独立を果たし、それ以降はスペイン王の肖像が描かれることはなくなりました、本銘柄もメキシコ独自のデザインで作られており、その点でもメキシコの人達にとってなじみやすいのではないでしょうか。メキシコ経済の拡大も期待でき、今後の出世候補だと店主は思います。
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■サイズ:直径33ミリ、重さ約33.84グラム(金の純度87.5%)
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社のNGC社の鑑定ずみケースに入っており、真贋は同社によって保証されておりますのでご安心ください。
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