カルタゴでBC221年-210年、カルタゴ・シュケル大型青銅貨-オンラインショップ「ときいろ」

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カルタゴでBC221年-210年、カルタゴ・シュケル大型青銅貨

カルタゴでBC221年-210年、カルタゴ・シュケル大型青銅貨

製造元
商品コード	308-5

358,000 円（税込）

SOLD OUT

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□状態：NGC-VF Strike4/5 Surface3/5 edge mark（VF-）

古代カルタゴの大型銅貨（S-6505）で、直径は30ミリほどもあり重さも18グラム以上あります。オモテは女神様タニットの肖像で、ウラは馬とヤシの木です。ハンニバルがローマと戦った「第二次ポエニ戦争」はBC219年からBC201年ですが、本貨の発行はその時期と重なります。きっとハンニバルも使ったに違いありません。

写真でもお分かりのように、このコインは厚みがあり立体的に造られています。フチの部分に削り痕がありますが、おそらくは古代につけられたものでしょう。総じて状態はマズマズです。この時代のカルタゴの金貨（スターテル）は市場によく出てきますが、この銘柄はめったに目にすることはありません。銅貨なので日常的に使われており状態はよくありませんが、希少なコインです。

なお余談ではありますが、本貨の馬の首の付け根あたりにクビ帯が見えますが、カルタゴのコインの馬にクビ帯がデザインされ始めたのは、紀元前3世紀半ば以降に発行されたカルタゴ・シュケル以降だそうです（注）。

注）東京学芸大学リポジトリ、2003年『ナラウアス：最初の「ヌメディア人」』より

同文献では『更に前世紀末（店主注：紀元前3世紀末＝本貨発行の時期と重なります）には同じく首帯つきの大青銅貨が、カルタゴ滅亡を前にした前2世紀の第1四半世紀にも三種類の首帯つきの馬の貨幣がみられる』とあります。

さらに同文献には『バルドュス（H.R バルドュス）は貨幣の出土状況、他のカルタゴ貨幣との年代的、図像学的比較によって、ブッラ＝レギア出土の前3世紀半ばの最初の首帯付き馬のカルタゴ・シュケル貨が、まさに「傭兵戦争」の最後の年である前238/7年に出現した可能性が高いことを論証し・・・中略・・・この馬は「ベルベル」馬---マウレタニア人やヌミディア人といった北アフリカ先住民の馬---を示すものだとする。・・・略・・・最後に、このような「ヌメディア馬」がカルタゴ貨幣に登場した理由を、前237/8年にナラウアス（注）がカルタゴ軍の援軍として果たした役割を求める。「リビア人の反乱」の鎮圧過程におけるカルタゴ軍中のナラウアスの二千の騎兵の活躍が、このカルタゴ・シュケル貨鋳造の背景にあるとみなすのである』とあります。

注）ナラウアス：人名、カルタゴに味方した北アフリカ出身者で騎馬民族ヌミディア人とされています

この文献によれば、本貨に描かれた馬は、北アフリカにいた遊牧騎馬民族であるヌミディア人が戦闘に常用していた馬、すなわち「ヌミディア馬」だということになります。なおヌミディア人は、カルタゴのハンニバルに従ってローマ帝国に攻め入り名をあげました。本貨はヌミディア人とハンニバルのつながりを示す資料としても意味があると思います。

■サイズ：直径約30ミリ、重さ約18.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパック「セキュリティ」でお届けします。
■お支払いについて：本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。

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