□状態:NGC-MS66+(FDC)
フランスのパリで1873年に発行された5フラン銀貨(KM-820.1)です。オモテはフランスの伝統的なデザインで、正面にヘラクレス、左右に自由と平等を象徴する二人の女神です。この銘柄にはパリで造られたもの(KM-820.1)とボルドー鋳(KM-820.2)がありますが、本貨はパリ鋳KM-820.1です。
パリ鋳は1870年が初年号で1878年まで造られています。うち希少年は1872年(5.7万枚)、1878年(1154枚)ですが、本貨1873年銘は2700万枚とダントツ一位の発行数です。
このように1873年銘はたくさん造られていますし、残存枚数も多いのですが本貨のように高状態のものは稀です。NGC社によって本銘柄の1873年銘は583枚が鑑定されており、鑑定分布は以下の通りです。
MS67: 3枚
MS66+: 2枚 ←ココです
MS66: 13枚
MS65: 76枚
MS64: 99枚
MS63: 141枚
MS62以下:249枚
従って本貨は100枚に1枚の高鑑定ということになります。
1873年は日本では明治6年ですので、この銘柄と日本の明治1円銀貨の初期年号はほぼ同時期の発行です。発行枚数をみても似たり寄ったりですが、最近の円銀(明治一円銀貨)の相場動向を見ると、特に状態の良いものの急上昇が目立ちます。円銀でMS66を超えるものはめったに出てきませんが、オークションに出てくると発行枚数が多い並年でも100万円近い値を付けます。上記のように本貨はこの銘柄(ヘラクレスの5フラン)の中では最も発行枚数が多い年号ではありますが、MS66+ともなれば別格で将来有望です。
さてこのコインですが、正面からの写真(4番目の写真)をご覧いただくと、フチに近い部分が黒ずんでいるように見えますが、表紙の写真や3番目の写真をご覧いただくとお分かりのように、角度を変えるとブルーがかった美しいトーンであることがわかります。ウラも同様で8/9/10番目の拡大写真のように、フチに近い部分はきれいなブルーのトーンが乗っており、このコインの味になっています。また2番目の拡大写真のように、ヘラクレスと女神たちもほとんど摩耗がなく、MS66+の評価通りの素晴らしい状態です。
■サイズ:直径約36ミリ、重さ約25グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定済みケースに入っています。真贋は同社によって保証されていますのでご安心ください。
■ゆうパックもしくはクロネコヤマト便でお届けします。
■お支払いについて:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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